【2026 J1第9節】C大阪 0-0 横浜FM|スコアレスのいい試合、そして遠野大弥が戻ってきた

試合レビュー

中断期間が明けて、リーグが再開しました。

第9節、アウェイでのセレッソ大阪戦。結果は0-0でした。

点は入りませんでしたが、スコアレスのいい試合だったというのが、見終わっての正直な感想です。

そして、この試合にはうれしい再会もありました。

試合結果

日時2026年10月10日 14:00
大会明治安田J1リーグ 第9節
対戦セレッソ大阪 0-0 横浜F・マリノス(アウェイ)
記録横浜FMはリーグ5試合負けなし、公式戦7戦無敗
相手の状況C大阪はリーグ4試合勝利なし
観戦方法DAZN(リアルタイム)
この日の先発

GK 飯倉大樹
DF ジェイソン・キニョーネス/鈴木冬一/諏訪間幸成/木村卓斗
MF 宮市亮/近藤友喜/山根陸/天野純/松村晃助
FW 谷村海那

試合の流れ

90分の推移

前半 両チームともチャンスはあったが、スコアは動かず
57分 C大阪・横山夢樹の強烈なシュートでゴールを脅かされる
中盤以降 天野純のセットプレーからマリノスがチャンスを作る
75分 近藤友喜のクロスに谷村海那がヘッド——枠の外へ
終盤 C大阪に押し込まれるも、守りきって0-0

代表から帰ってきた谷村海那

この試合で一番見たかったのが、ここです。

谷村選手にとって、日本代表から帰ってきて最初のリーグ戦でした。代表では初招集から初先発まで経験して、同時に厳しい現実も味わって帰ってきた。そのあと、どうなるのか。

見ていて感じたこと

マークが厳しかった。そして、いいところが少なかった。

見ていて、本人もイライラしているように見えました。

ただ、その厳しいマークのなかでもシュートは打っていました。

代表に選ばれて、J1で得点ランキング上位にいる選手です。相手が自由にさせてくれるはずがありません。

75分には、近藤選手のクロスにヘッドで合わせる場面がありました。惜しくも枠を外れましたが、一番いい形は作れていたと思います。

イライラしていたように見えたのは、決めたいという気持ちの裏返しでもあるはずです。そこは悪いことだとは思いません。

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ゴール前の迫力が、やっぱり足りない

そして、今季ずっと書いてきたことを、また書くことになります。

変わらない課題

ゴール前の迫力が、やっぱり少ない。

この試合は、お互いにチャンスが少ない展開でもありました。守り合いのような時間が長かった。

それでも、最後の場面での圧力という点では物足りなさが残りました。

振り返ると、同じことをずっと書いています。

第3節追加点が奪えない
第8節攻撃の厚みが薄い
天皇杯3回戦チャンスは多かったが決めきれていなかった
今回ゴール前の迫力が少ない

言い方は違っても、中身は同じことを指しているのだと思います。ここが今季最大のテーマです。

もうひとつ言えば、攻撃のバリエーションがもっと増えていてもよかった気がします。中断期間という時間があったわけですから。

よかった選手:松村とキニョーネス

◎ この日よかった選手

松村晃助 やっぱり、という感想。安定して効いている
ジェイソン・キニョーネス 守備で落ち着いていた

松村選手については、もう何度目か分かりません。前日に書いた記事でも「序盤ベストイレブンで一番納得した選手」と書いたばかりです。やっぱり、でした。

キニョーネス選手も印象に残りました。この選手については、第4節で「プレーが軽い」と書いたことがあります。それが第8節では先制点を決め、天皇杯では自ら前線まで上がって相手の退場を引き出した。この1シーズンで、見え方がはっきり変わってきた選手です。

そして、もうひとつ付け加えたいことがあります。

ベストイレブンには入っていないけれど

山根陸と木村卓斗も、いい選手です。

前日の記事で、J1序盤戦のベストイレブンにマリノスから5人が挙げられた話を書きました。うれしいニュースでしたが、挙がらなかった選手が劣っているわけではありません。

この試合で先発したなかにも、名前が挙がっていない選手がたくさんいます。山根選手も木村選手もそうです。毎節見ているからこそ分かる良さというのは、確実にあります。

ちなみに、ベストイレブンに挙げられた5人のうちこの日先発したのは松村選手と谷村選手の2人だけでした。三井寺選手は負傷中、井上選手と知念選手はベンチスタートです。

▶ あわせて読みたい:J1序盤のベストイレブンにマリノスから5人|全員、このブログで書いてきた選手でした

気になったこと:宮市亮が空回りしていた

これは書くのが少しつらいのですが、正直に残しておきます。

気になった点

宮市亮選手が、空回りしているように見えました。

私は宮市選手のことを、このブログで何度も書いてきました。加入したときに期待してユニフォームを買ったこと。長い怪我の時期のこと。今季戻ってきたこと。カップ戦で先発したのを見て「信頼されているんだな」と思ったこと。

つい先日は、テレビ番組のロングインタビューを見て「成長したな」と書いたばかりでした。

だからこそ、この日の内容は気になりました。

力が入りすぎているというか、噛み合っていないというか。やろうとしていることと、出ている結果がずれているように見えたんです。

私が思うのは、もっとストイックに勝負を仕掛けてもいいということです。

宮市選手の一番の武器は、縦への仕掛けです。周りを使おうとしすぎず、シンプルに自分で勝負していい場面があったように思います。そのほうが、きっと相手は嫌がる。

▶ あわせて読みたい:「キクマリ」がTVerで見られるようになった|神奈川にいるのに見られなかった私の話

遠野大弥が、ピッチに戻ってきた

そして、この試合で一番うれしかったことです。

遠野大弥選手が、途中から出てきました。

この選手が、どれだけの時間を怪我と過ごしてきたか。あらためて整理すると、言葉を失います。

2025年6月FC東京戦で右アキレス腱断裂。シーズン絶望
2026年2月復帰。「自分が引っ張っていく」とコメント
2026年3月14日千葉戦でゴール
2026年3月22日川崎戦で再び右アキレス腱断裂。担架で退場
2026年3月25日手術。全治6か月
2026年9月29日ルヴァンカップ山形戦で公式戦復帰
同じ腱を、二度

右アキレス腱を2回断裂して、2回戻ってきた選手です。

一度目から復帰して、ゴールまで決めて、その8日後にまた同じところを切る。想像するだけで、きついです。

そして、ここで白状しなければいけないことがあります。

私は、遠野選手の復帰戦を見逃していました。

公式戦復帰は9月29日のルヴァンカップ山形戦。あの試合、私はDAZNで配信がなくて、YouTubeのハイライトしか見られませんでした。そしてブログに記事も書きました。

その記事に、遠野選手のことは一行も書いていません。

半年ぶりの復帰という大きな出来事が、同じ試合で起きていたのに、気づいていなかったんです。

だから今回、自分の目でピッチに立つ姿を見られたのは、本当によかった。見逃していた分を、少し取り戻せた気がします。

▶ あわせて読みたい:【ルヴァン杯2回戦】山形 1-2 横浜FM|ハイライトだけ見た試合を、あとから調べてみた

鈴木冬一も先発していた

もう一人、戻ってきた選手がいます。

鈴木冬一選手です。8月の天皇杯2回戦のときに「怪我から復帰した」と書いた選手が、リーグ戦で先発するところまで戻ってきました。

ただ、正直に書くと——少し動きが重い気がしました。

アグレッシブなプレーが持ち味の選手なので、本来のキレが戻ってくるのはこれからなのだと思います。試合に出続けることでしか戻らないものもあるはずです。

判定について、ひとこと

最後にひとつだけ。

この試合、判定に納得できない場面がいくつかありました。

もちろん、見ているこちらはマリノス寄りです。だから公平に見られていない可能性は十分あります。それを差し引いても、引っかかる場面があった、という程度にとどめておきます。

それでも、いい試合だった

課題を並べましたが、全体としてはいい試合だったと思っています。

終盤はC大阪に押し込まれました。それでも失点しなかった。

今季、このブログでは「終盤の失点」を何度も書いてきました。開幕戦のアディショナルタイム2失点、第4節のリード直後の失点、第7節の84分、天皇杯のアディショナルタイム。繰り返してきた弱点です。

その時間帯を、アウェイで、押し込まれながら守りきった。これは0-0の中にある、はっきりした収穫だと思います。

そして、リーグ5試合負けなし、公式戦7戦無敗。勝てなかった悔しさはありますが、崩れていないのは確かです。

まとめ

この記事のまとめ

  • J1第9節、アウェイでC大阪と0-0。リーグ5試合負けなし、公式戦7戦無敗
  • 代表帰りの谷村海那はマークが厳しく、いいところが少なかった。それでもシュートは打っていた
  • 課題はゴール前の迫力。第3節から言い方を変えて書き続けていることと同じ
  • よかったのは松村晃助とキニョーネス。山根陸・木村卓斗も見ていて良さが分かる選手
  • 宮市亮が空回りして見えた。もっとストイックに勝負を仕掛けていい
  • 遠野大弥がピッチに戻ってきた。右アキレス腱を2度断裂し、2度戻ってきた選手
  • 鈴木冬一もリーグ先発。ただし動きはまだ重く見えた
  • 終盤押し込まれても無失点で終えた。今季の弱点だった時間帯を守りきった

勝てたかもしれない試合ではありました。でも、負けてもおかしくない時間帯もありました。勝ち点1は妥当だと思います。

今日の反省を活かして、次につなげてほしい。中断明けの初戦としては、そのくらいの受け止めでちょうどいい気がします。

次は10月14日、ルヴァンカップ3回戦の清水エスパルス戦です。

カップ戦は、普段出番の少ない選手にチャンスが回る場でもあります。戻ってきた選手たちが、どれだけやれるのか。そこを見たいと思います。